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5G・6G時代の在宅医療を想像する

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こんにちは。 Dr. Noriです。

2020は日本でも5Gの通信サービスが開始となります。

都心部から少しずつ地方にサービスが展開されていくので、すぐにその恩恵にあずかれないと思いますが、高速通信時代到来が私達の生活環境を大きく変えていくのは間違いないと思います。

そして今、2030年を目指して6Gの開発が始まっています。

どんな世界になるのか?

想像するのは簡単ではありませんが、5G以上に大きな変化をもたらすでしょう。

今回は私達の生活を変えるであろう5G・6G時代の在宅医療について少し考えてみたいと思います。

5G時代は高速大容量通信、超信頼・低遅延通信、多数同時接続

私達は今現在は4G(GはGenerationのGです)を利用しています。

これでネット検索やSNS、YouTube、ゲームなどを楽しんでいます。

いよいよ今年2020年に5Gサービスが開始されます。

「4Gと5Gの違いは何か?」と問われると、技術的には通信速度ということになります。

おおよそ10倍位速いようです。

でもそれだけではないようです。

国際電気通信連合会(ITU)は、「高速大容量通信」「超信頼・低遅延通信」「多数同時接続」と説明しています。

これら3つの特徴が合わさった通信により自動運転やロボットの遠隔操作、スマートメーターのようなインフラを効率的に利用することが可能となるようです。

通信速度が速いと何がいいのか?

5Gで通信速度が高速になると何がいいのでしょうか?

現在の4Gでのネット検索やSNSであまり不便を感じることはないですが、動画やゲームをするときは、より高速だと映像の乱れや遅延、ダウンロードが早く終るなどメリットがあります。

それ意外にも、通信の遅延がないために自動運転や遠隔操作などでの利用が期待されています。

医療の分野では遠隔医療、例えば離れた施設での画像診断、病理診断、ロボット手術などの実現が期待されています。

これにはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の発展・利用拡大も不可欠です。

例えばロボット手術を遠隔地で行う場合、
離れた場所にいる術者に高精細な画像が遅延なく立体的に見えて、術者の手の動きが遅延なくロボットに伝えられ、ロボットも遅延なく動作することで、あたかもその場に術者がいるような手術が展開できます。

そしてAI(人工知能)やIoTの広がりに拍車がかかると思われます。

画像診断や病理診断には高精細な画像の転送と同時にAIによって診断結果が導き出される、といった感じです。

色々な言葉が出てきましたが、なんとなく世の中が大きく変わってきそうな予感がしませんか?

5Gの100倍速い!6Gの開発が始まった

5Gが始まって、これから5Gを利用したいろいろなサービスが展開されていくという段階で、早くも6Gの開発が始まっています。

ところで6Gはどのくらい速いのでしょうか?

まだ開発段階なので変更される可能性もありますが、6Gは5Gに比べ100倍高速とも言われています。

単純計算すると現在の4Gから1000倍速いことになりますね。

この6Gにおいてもすでに世界中で開発競争が始まっています。

日本ではNTTドコモで6Gについての取り組みが公開されています。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2020/01/22_00.html

6Gの世界はどんなものなのでしょうか?
6G FLAGSHIPというサイトでは6G時代のイメージ動画が見れます。

とってもCoolです!

VR、AR、MR時代の到来

動画の中に出では、デジタルデバイスを持っていなくてスマホのような画面が出てきて情報が表示されています。

実際には別の場所にいてもその場にいるような3Dのホログラムが実現できるなど、映画やドラマの世界が実際にやってきそうですね。

現在は視覚(映像)、聴覚(音声)だけの情報しか発信や受信ができませんが、6Gでは触覚やその他の感覚も伝えることができるかもしれませんね。

リアルなVR、AR、両方をあわせたMRがより身近なものになりそうです。

デバイスの進歩が進めば、もっと身軽になるでしょう。
現在のような重たいゴーグルのようなものを装着しなくても良さそうですね。

5G・6G時代の在宅医療はどうなる?

5G・6Gが普及した時代の在宅医療はどうなるでしょうか?

高精細な映像と音声、触覚を伝えられ、ホログラムなど使いながら遠隔操作も可能になるかもしれません。

そうなるとオフィスにいてもあたかも患者さん宅にいるようにホログラムでベッドサイドに立っているかもしれません。

「どこでもドア」のような気がしませんか?

瞬時に離れた場所に行けて、診察したり、ロボットを介して処置やケアなども出来てしまうかもしれません。

薬は自動運転の車やドローンなどが配送することになるでしょう。

薬が届いたら薬剤師がベッドサイドに立って(もちろんホログラム)服薬指導をする感じでしょうか。

現在のように患者さん宅におもむいて診察をしたりケアをしたり、服薬指導をしたりというスタイルはなくなってしまうかもしれません。

セキュリティが大切

便利になる一方で、インターネットを利用するにおいてセキュリティは重要な課題です。

つい先日もLINEの不正アクセスがニュースになったばかりです。
私の友人でもLINEを乗っ取られたりしています。

「危険なら使わない」という人も出てくるでしょう。

しかし、世の中が新しい技術を利用するように仕組みが変わっていくので、セキュリティが心配だからその技術を使用しません、というのは無理があるでしょう。

現在でもスマホでもパソコンでもネットにつながっていなければソフトをダウンロードできないのが当たり前になっていますし、YouTubeやゲームもできません。

キャッシュレス決済もネットバンキングもネットにつながっていなければ利用できません。

したがってネットに接続した状態でどうセキュリティを保つか考える必要があります。

セキュリティの手段も技術開発により変化してくると思いますので、自衛手段について情報収集は欠かせなくなってくるでしょう。

 

このブログでは在宅医療に関わる看護師や薬剤師、介護する家族だけでなく病院で退院調に関わる方にも役立つ情報を紹介することを目的としています。

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