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医療介護でもテレワークができないのはやばい!ー今が変わるチャンス!

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こんにちは。 Dr. Noriです。

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出され、私たちの働き方や日常生活にも大きな変化が起こっています。

在宅勤務やテレワーク(リモートワーク)などが注目されていますし、学校や学習塾ではオンラインでの授業が始まっているところがあります。

Dr. Noriのクリニックもテレワークを取り入れています。

皆さんの周りでもテレワークやオンライン授業を受けている方がたくさんいるはずなのですがいかがでしょうか??

テレワークができないのはやばい!とあえて刺激的に言います。

今回は緊急事態宣言をきっかけに明らかになった日本のIT環境の現状に注目してみたいと思います。

緊急事態宣言発令後の学びや仕事への影響

感染拡大防止のために3蜜(密集、密閉、密接)を避ける、8割接触率を減らすことが求められています。

そこでStay Home!のキャッチフレーズのもと、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために自宅での生活、外出の抑制が求められています。

学校は休校になり、都心への通勤も控えるようになってきています。そういった環境の中でいろいろな心配や不安をもつ人も増えていると思います。

学校の休みとオンライン授業

学校が休校になり自宅で過ごさなければならないため、自宅で過ごす子供の世話をしなければならなくなった親も多いと思います。

子供は友達と過ごせない、親が仕事で不在のためさびしく感じる、やる気が起きないなどの問題が起こっているようです。

一方、親は仕事を休まなければならない、仕事を休めないので日中の子供が心配、周囲の協力が得られない、協力が得られても迷惑をかけるのが申し訳ない、勉強の遅れが心配などなど、心配やストレスがいろいろと出てきます。

このように自宅での過ごし方、精神面の心配、学習の機会喪失などいろいろと心配があるようですね。

せめてオンライン授業があれば学習機会の喪失については補完できるのではないでしょうか?

すでにオンライン授業が可能な国があるのですから、教育に対する投資を怠っていたことを有権者は反省しなければいけないのではないでしょうか?

一方、ネットの世界では、プログラミングやビデオ編集など多くのオンライン講座があり、いろいろなことがネット経由で学べる時代です。

これからは学びのシステムが変わり、学校の授業も普段からオンライン授業が併用されているのが当たり前になるのではないでしょうか。

たくさんの教科書とノートの入ったランドセルの中身もタブレット1個なんて時代も来るかも知れません。

なかなか普及しないテレワーク

オンライン授業だけでなくテレワークに対応できている企業も少ないようです。

2020年3月のパーソル総合研究所による調査で正社員のテレワークの実施率が約13%でした。

同研究所から4月17日に発表された調査結果は、緊急事態宣言発令後は27%と倍になったようです。緊急事態宣言対象となった7都府県で38%、東京で49%でした。

今回の緊急事態宣言が出てから大手企業を中心にテレワークを開始しているようですが、普段から取り入れている企業は一桁台のようです。

これは欧米やシンガポールなどアジアの新興国に比べ低い割合です。

オンライン授業同様に、これからはテレワークは当たり前の時代になるのではないでしょうか?

テレワークが可能になれば、通勤ラッシュを避けることができますし、都心から離れた環境の良い場所に住むことも可能となります。

Dr. Noriもずっと海辺に住んでいたので、交通渋滞はありませんでした。
魚が安くて美味しくて住みやすかったです。

そういった環境でテレワークできたらゆったりとした時間を過ごせそうです。

日本のIT化の現実

オンライン授業やテレワークを実現可能にしている技術はITそのものです。

オンライン授業やテレワークが出来ないのはIT化出来ていない、と言い換えることも出来ます。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大によってやむを得ず自宅で過ごさなければならなくなったり、在宅で仕事をしたいにもかかわらず、オンライン授業やテレワークができないのであれば、IT化を進める必要があると意識を変える良いチャンスだと思います。

Dr. Noriのクリニックではテレワークが出来るように開設時から整備していましたが、在宅医療や介護の現場でIT化はかなり遅れているようです。

生産性の低い日本ーG7で万年最下位

「日本は生産性が低い」と聞いたことがあるでしょうか?

いったいどのくらい低いのでしょうか?

主要先進7カ国(アメリカ、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア、イギリス、日本)、
いわゆるG7の時間当たりの労働生産性データをGoogleで「G7 生産性」で検索すると、「G7で最低」「米国の2/3程度」ということがわかります。

しかも、ずっと最下位です。

「日本人は勤勉で真面目で労働時間も長いのになぜ??」と思いませんか?

真面目に朝早くから夜遅くまで仕事をしているのに、日本人の生産性が低いという結果になるのは納得できないですよね。

なぜこのような結果になるのでしょうか?

色々な原因が指摘されていますが、その一つに「非効率」が挙げられています。

効率がよくない理由は?

真面目に仕事に取り組んでいるのに一体どのような点で効率的ではないのでしょうか?

諸説ありますが、理由の一つに日本独特の文化の部分もあるようです。

例えば、お店に入ったらお水やお茶が出て、おしぼりが出るというのは違和感なく私達の日常にあります。

あたりまえのように無料で提供されるサービスです。

一方、外国では水は有料ですし、手が汚れる食べ物を食べる時に手を拭くウエットティシュのようなものも有料です。

このように海外で優良なサービスが日本では金額に反映されないので生産性が低く計算されます。

アナログで非効率な日本ーデジタル化の遅れ

日本が非効率な原因のなかで特に重要なものがあります。

欧米諸外国は承認にサインが用いられることはよく知られていますが、日本独特のものに印鑑による承認があります。

欧米ではサインを電子証明に置き換えることが進んでいますが、未だに日本では承認するために紙に印鑑を押さなければなりません。

新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言がされても印鑑を押すために職場に行かなければならないということも珍しくないようです。

押印は承認の作業ですが、これが電子化(デジタル化)できていないために起こっている現象です。

仕事に時間がかかることを「お役所仕事」と揶揄する表現は一般的に用いられますが、役所の仕事の効率が上がらない一つの理由にこの「印鑑文化」があります。

これを電子証明に置き換えることができれば、押印のためにわざわざ混雑する電車に乗って職場に行く手間をかけなくてよいですし、役所の仕事も効率的になるでしょう。

紙媒体やFAXはアナログ情報

押印による承認意外にも日本では「紙媒体」がとても多く用いられています。FAXもその代表です。

欧米ではすでにFAXは「オワコン」註)なのですが、日本ではまだまだたくさん用いられています。

特に、在宅医療や介護の現場ではFAXの使用頻度がとても多く、電子メールやLINEなどのようなメッセンジャー・アプリが使われることがほとんどありません。

一体FAXは何が問題なのでしょうか?

実はFAXはアナログ情報であるということが問題なのです。

ここで理解しなければならないのはアナログ情報が多いことが効率化を阻んでいる、ということです。

デジタル化の遅れが日本の効率化の遅れの大きな原因と言っても過言ではないのです。

註)「オワコン」:終わったコンテンツの略で、時代遅れの意味

アナログ情報が非効率な理由

アナログ情報の一体なにが非効率にさせているのでしょうか?

FAXで送っている情報もワードやエクセルで作成しているのだからデジタル化できているのでは?という疑問もあるかと思います。

もちろん紙での運用よりはワードやエクセルに置き換えた方がましですが、IT化したとは言えません。

  • 同じことを自宅や外出先でできるでしょうか?
  • 必要な情報をすぐに探し出せるでしょうか?
  • 情報をチームで共有できるでしょうか?
  • ワードやエクセルで作成した情報をデジタルデータで提供する、受け取ることができるでしょうか?

アナログ情報ではこのようなことはできません。

FAXで送られた情報はFAXを見た人しかわかりませんし、FAXの機械のある場所でないと確認できません。印刷した紙を持ち歩けませんし、後で探すのも大変です。紙も無駄ですので環境にも優しくありませんね。

電話も同じです。FAXと同じで情報を共有することができません。

一方

  • いつでも
  • どこでも
  • 誰でも

ができたら効率が上がると思いませんか?

これを実現できるのはデジタル化した情報なのです。

医療業界も効率化が求められています

昨今、働き方改革が叫ばれるようになりました。もちろん医療の世界でも働き方改革が求められています。

働き方改革では、労働時間すなわち残業を減らす、有給消化率を上げるなど、
すなわち労働時間を短くすることが求められています。

一方で経済成長率を挙げなければならないという前提があるので、労働時間が短くなるのであれば、時間当たりの生産性をより上げる努力が求められることを意味しています。

医療業界をみると、病院の70%が赤字経営となっています(厚生労働省データ)。

社会保障費の伸び率を抑制することが毎年問題となっており、医療現場における生産性を高める努力(効率化)がよりいっそう求められています。

したがって、病院はもちろんクリニックや在宅医療、介護の現場でも効率化する方向で変化することが社会から求められていると言ってよいでしょう。

変えることへの抵抗と矛盾

新しい技術や仕組みを導入する時に、

  • 「今までこうやっていたから変えたくない」
  • 「問題なくやっていたから変える必要はない」
  • 「よく分からないから変えたくない」

などといった意見が必ずと言ってよいほど出てきます。

では、

  • 携帯電話やスマホは使わないのでしょうか?
  • インターネットは使わないのでしょうか?
  • クール宅急便やアマゾンや楽天といったネット通販を利用しないですか?
  • FaceBookやTwitter、Instagram、LINEなど使わないですか?
  • Suica、nanakoなどキャッシュレスは使わないですか?

昭和から平成に変わる時、これらを想像していたでしょうか?

いつのまにかこれらを利用していて、むしろ「便利だ」と思っていることがたくさんあるのではないでしょうか?

変化に抵抗を感じる一方で、新しい技術や仕組みを享受していることに気づくと思います。

スティーブ・ジョブスに学ぶイノベーションの大切さ

新しいことを始めるときは抵抗はつきものです。

私達の生活を変えたiPhoneを開発したスティーブ・ジョブスも周囲に理解されず一度はAppleを追い出されました。

スティーブは理想的なコンピュータのあるべき姿を追求していたのですが、経営方針の違いから自ら立ち上げた会社から追放されたのです。

AppleをクビになったスティーブはNeXTという会社やトイ・ストーリーで有名なPixerを立ち上げていたのです。

スティーブ退社後のAppleは経営不振が続き、再びスティーブはAppleに迎え入れられます。(NeXTの技術が復帰後のAppleにも生かされているとスティーブは語っています。)

復帰したスティーブは「Think Different」をキャッチフレーズに掲げました。
今見ても素晴らしいメッセージです。(声はスティーブ自身です)

白や黒しかなかったパソコンでしたが、カラフルなiMacを発表しパソコンが家庭にあっても楽しいものにしました。CM映像を見れば思い出す方もおられるでしょう。

そして、iPod、iPhone、iPadと我々の生活を一変させるイノベーションをもたらしました。

イノベーションの波は止まりません。とりわけ時代の変化が早くなっています。

今回の新型コロナウイルス感染拡大は、感染が終息して元の世界には戻らず、新しい変革をもたらすと考えたほうが良いでしょう。

5G、6G、AVR、AIなども積極的に利用していこうではありませんか。

今、テレワーク、IT化を進める良いチャンスです!!

 

 

このブログでは在宅医療に関わる看護師や薬剤師、介護する家族だけでなく病院で退院調に関わる方にも役立つ情報を紹介することを目的としています。

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