処置・手技

CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)のプライミングのやり方

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こんにちは。 Dr. Noriです。

今回は在宅用PCAポンプ、CADD Legacyの設定の最終編です。電池交換、カセット交換、設定変更を解説してきました。

今回はカセット内の薬液を延長チューブ内に満たすプライミングの方法を解説します。

これまでの記事もぜひ参照してください。

CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定方法ー設定項目を理解する

CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定・操作の法則ーこれを理解すると簡単になります

CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定・操作方法ー設定の実際

動画解説はこちらです。
動画で解説ーPCAポンプ(CADD Legacy)の操作方法

プライミングの方法
  • ロックレベルがLL0であることを確認する
  • 右上の「プライム」ボタンを長押しする
  • バーが3つ出て消えたら、「プライム」ボタンを長押しで薬液を早送りする

カセットと延長チューブを接続する

プライミングの前にカセットと延長チューブを接続します。カセットに接続する延長チューブは専用のものでなければ接続できません。

また、専用の延長チューブには向きがあるので間違えないように接続します。

逆向きに接続すると閉塞アラームがなることがあるので注意しましょう。

ロックレベルがLL0であることを確認する

プライミングはロックレベルLL0で行います。

ロックレベルの確認と設定変更は、CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定・操作の法則ーこれを理解すると簡単になりますを参照してください。

「プライム」ボタンを長押しする

「ON/OFF」ボタンや「停止/作動」ボタンと同様に「プライム」ボタンを長押しすると3つのバーが表示され、その後表示が消えます。

表示が消えたら一度指を離し、もう一度「プライム」ボタンを押すとポンプが動作してプライミングが出来るようになります。

このとき3つのバーが消えて次に「プライム」ボタンを押すまで時間が経つと、もう一度「プライム」ボタンの長押しから操作し直さなければなりませんが、慌てて押す必要なないので落ち着いて操作しましょう。

「プライム」ボタンを長押しして薬液を早送りする

さていよいよ薬液をチューブ内に早送りして空気を抜きます。

上の3つのバー表示が消えて一度指を話してから「プライム」ボタンを長押しするとポンプがキュルキュルキュルと動き出します。

このとき、チューブのクレンメが開放されていることを確認してください。クレンメが閉じていると閉塞アラームが鳴ります。

「プライム」ボタンを長押しして薬液を送りますが、ある程度すると(1ml送られると)自動で止まります。

まだ十分に満たされていない場合は、一度ボタンから指を離してから再度長押しをすると再び早送りが始まります。

この操作を繰り返して延長チューブの内腔を薬液で満たすことができます。

留置針に接続して、ロックレベルをLL2に変更して「作動」させる

薬液を満たすことができたら留置針と接続して固定します。皮下注射の場合は流速が小さいので接続時に少し早送りすると留置針内部の空気が抜けます。

ロックレベルをLL2に変更します。「作動」ボタンを長押しして開始します。スクロールが自働で始まります。

スクロールが終了後に「ドウサチュウ」と表示されるのを確認します。

動画解説はこちらからご覧になれます。
動画で解説ーPCAポンプ(CADD Legacy)の操作方法

このブログでは在宅医療に関わる看護師や薬剤師、介護する家族だけでなく病院で退院調に関わる方にも役立つ情報を紹介することを目的としています。

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