処置・手技

CADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定・操作の法則ーこれを理解すると簡単になります

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こんにちは。 Dr. Noriです。

今回は在宅医療に欠かせないCADD Legacy(在宅用PCAポンプ)の設定や操作がより理解しやすくなる法則を解説します。
これを理解すれば、操作が簡単になります。

実際の操作を動画でご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
動画で解説ーPCAポンプ(CADD Legacy)の操作方法

CADD Legacyの設定・操作の法則
  1. 動作を停止する
  2. ロックレベルをLL0に変更する
  3. スクロールをして各項目を設定する
  4. 設定終了後、ロックレベルをLL2に変更する
  5. 動作を開始する

作動の開始「スタート」と停止「ストップ

作動の開始と中止は左上の「停止/作動」ボタンで行います。
長押しで3秒程度のカウントダウンが画面に表示されます。

作動開始された場合、画面が自動でスクロールします。
一通りスクロールが終了したら「ドウサチュウ」と表示されます。

設定変更は「ストップ」させロックモードをLL0に変更してから行います

流速やドーズ量、ロックアウトタイムなどの設定変更をする場合は、作動を停止「ストップ」させなければなりません。
まず左上の「停止/作動」ボタンを長押しして停止させてください。

次に左の列の真ん中に「ロック」ボタンがあります。これを押してロックレベルを確認します。
LL0、LL1、LL2のいずれかが表示されます。

LL0は設定変更ができる状態です。LL0以外の場合LL0に変更しなければなりません。
「ロック」ボタンを押して、ロックレベルの状態が画面表示されたら、右列にある上下の矢印ボタンを押してLL0にします。

「ロック」ボタンを押すと暗証コードの入力が求められるので、右列の矢印ボタンを押して暗証コードを表示させたら「ロック」ボタンを押します。これでLL0に変更できます。

各種設定が終わったらこの逆を行います。
「ロック」ボタンを押してロックレベルを表示させてから矢印ボタンでLL2に変更します。

「ロック」ボタンを押して暗証コードを矢印ボタンで表示させたら「ロック」ボタンを入力します。これでLL2に変更できます。

設定の変更は「スクロール」と「入力/リセット」で行います

ロックレベルをLL0に変更したら真ん中にある「スクロール」を押して設定項目を表示させます。

通常設定する項目は次のようになります。
「スクロール」を押すと順番に設定項目が表示されます。

  • カセットの大きさ
  • 流速 ml/hr
  • ドーズ ml
  • ロックアウトタイム min
  • 時間有効回数

表示させたい項目が過ぎてしまった場合は、「スクロール」を続けて何回か押すと同じ項目を表示させることができます。逆戻りはできません。

設定する項目を表示させ、上下矢印ボタンで数値を変更し、上段真ん中の「入力/リセット」ボタンを押して確定させます。「スクロール」を押して次の項目を表示させます。

補足:投与単位を設定する画面がありますが「ミリリットル」を選択した場合は薬液濃度の設定画面は表示されません。

このブログでは在宅医療に関わる看護師や薬剤師、介護する家族だけでなく病院で退院調に関わる方にも役立つ情報を紹介することを目的としています。
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